前田マヒナ5回戦突破 日本女子初シードへ前進「自分のペースで」

 「サーフィン・ポートスティーブンス・トヨタ・プロ」(16日、ポートスティーブンス)

 東京五輪代表候補の前田マヒナ(21)が4、5回戦を勝ち抜いて17日の6回戦に進んだ。今大会はQSで2番目にランクが高い。QS年間17位の前田は決勝に進出すれば日本女子初となるシード権を獲得する。来季CT参戦が有力な都筑有夢路(18)は初戦の4回戦で敗退。橋本恋(21)と五輪代表候補の脇田紗良(17)も4回戦で姿を消した。

 プロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)の来季シード権を争う今季最終戦で、前田は強豪と堂々と渡り合った。「自分自身との戦いだった。緊張もあったけど、波とリズムが合っていた」。5回戦では2本目に波をS字に滑る「カービング」などで7・83点をマーク。13・70点で2組を2位で突破した。

 CT選手と遜色ない力に定評はあるが、結果を求めて空回りし、自信を失っていた。最終戦を前に故郷の米ハワイに戻り「自分のペースでやろう」と気持ちを整理。今大会は携帯電話の電源を切り、他の選手ともなるべく話さないなど「集中するためのルーティンができてきた」と話す。

 大会前は極めて難しいと予想されたCT参戦へ、望みをつないでいる。最終日にも勢いを持ち込み、快挙を成し遂げられるか。

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