織田信成氏の提訴 シーズン中で「大変残念」と関大 内容のコメントは「差し控えます」
フィギュアスケート男子の2010年バンクーバー五輪代表で、引退後は解説者、タレントとして活躍する織田信成氏(32)が18日、9月に退任した関大アイススケート部監督時に、同部の浜田美栄コーチからモラハラ行為を受けたとして損害賠償を求めて、大阪地裁に提訴し、大阪市内で会見した。これについて関大は「訴訟の内容については承知しておりませんので、コメントは差し控えます」などとのリリースを出した。
「織田信成氏の提訴について」のリリースには「2019年11月18日に、織田信成氏が本学体育会アイススケート部コーチを相手取って大阪地裁に損害賠償請求訴訟を提起したと聞いていますが、訴訟の内容については承知しておりませんので、コメントは差し控えます」と記載。また「現在、アイススケート競技がシーズンに入り、多くの選手が、練習とその成果の披歴に懸命に取り組んでいるこの時期に今般の提訴がなされたことは大変残念です。本学としては、これまで通り学生、生徒、児童の静謐な環境の維持・向上に取り組んでまいります。何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。(原文ママ)」とした。
織田氏は9月29日のブログで関大が退任理由を「多忙」と説明したことを否定し、「リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになった」と説明し、問題が表面化。関大は10月4日に「事態を適切に収拾できなかったことを深く反省している。今後も誠意をもって対話を続けたい」とコメントを発表していたが、その後は週刊誌で織田氏と浜田コーチの両者がそれぞれの言い分を主張する状況が続いていた。
浜田コーチは五輪代表選手を含め、近年女子の有力選手を多く手がけてきた。織田氏は会見で「裁判で事実を明らかにしていきたい」などと涙を浮かべて語った。