織田信成氏、監督としての決定権は「そこまで自分に力はなかったのかなと思います」
フィギュアスケート男子の2010年バンクーバー五輪代表で、引退後は解説者、タレントとして活躍する織田信成氏(32)が18日、9月に退任した関大アイススケート部の監督時に、同部の浜田美栄コーチからモラルハラスメント行為を受けたとして1100万円の損害賠償などを求めて、大阪地裁に提訴した。パワーハラスメントの場合は、一般的には地位が優越している側から行われると考えられるが、今回はモラルハラスメントとされている。
この日に行われた記者会見でも、監督の立場でも何も言えなかったのか、という内容の質問があった。織田氏はこれに「30歳近く年も離れているということと、あとは僕も全然、指導者としては未熟者ですので、僕から何かを言うのはすごく難しい環境でした」と答えている。
関大スケート部内の状況としては「関西大学のリンクでは浜田コーチが1番権力があるというか、発言力があるので、正直、僕も含めて(浜田)先生がお話になることに関して、誰も言えない状態ではある」とも主張した。監督の決定権についての質問にも「現状を見てみると、そこまで自分には力はなかったのかと思います」とも振り返っている。
もっとも、これは織田氏側の言い分になる。浜田コーチ側が異なる言い分を主張することは十分にありえる。