羽生結弦“ラッピングプーさん”に感謝 ファンの心遣いに「とてもうれしかった」
「フィギュアスケート・NHK杯」(23日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
男子フリーが行われ、羽生結弦(24)=ANA=が195・71点、SPとの合計305・05点で、3年ぶり4度目の優勝を決めた。10月のスケートカナダに続く連勝で、3年ぶりにGPファイナル(12月5日開幕、トリノ)も決定した。戦い終えた羽生は、日本のファンのある“心遣い”に感謝した。
羽生の演技の後に、毎回巻き起こる“プーさんの嵐”。海外などでは時折、ラッピングされていない“むき出し”のぬいぐるみが投げ込まれており、糸くずなどがリンクにつく危険性もある。ただ、今回はしっかりラッピングされたものが多く、羽生は「話は違うんですが」と自ら切り出した。
「今大会は、プーさんであったり、花であったりすごい投げ込みをしていただいて、ぬいぐるみ関係もラッピングして投げてくださったりとか、また運営の皆さんが競技の邪魔にならないようにスピーディーにまとめてくださったりとか、スケーターの演技の妨げにならないように、そういう細かいところまで、ファンの皆さん含めてしてくださって、それがとてもうれしかったです」
笑顔を交えて語った羽生は、後に演技するスケーターへの負担が減ることも踏まえて、「そういう小さなエネルギーが、僕らにとって大きなエネルギーになりますし、僕も投げてもらう側として、すごく気持ちいい試合になりました。こういうエネルギーをファイナルに向けてうまく使えたらいいなと思います」と、感謝の言葉を並べた。