紀平「完成度の勝負」GPファイナル連覇へ4回転サルコー前向きに検討
「フィギュアスケート・NHK杯」(24日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
エキシビションが行われ、女子2位の紀平梨花(17)=関大KFSC=が出演し、今大会では回避した4回転サルコーの練習を継続するとした。
連覇がかかるGPファイナル(12月5日開幕、トリノ)へ、紀平は改めて若手ロシア勢を警戒した。「今回は自分で満足できる演技だったけど、それでも勝てないと感じた」と言い、「昨年はノーミスなら大丈夫だと思ったけど、今回は加点がどのくらいかとか、取りこぼしなく完璧でないと厳しい戦い。完成度の勝負だと思う」と気持ちを引き締めた。
左足首の故障を抱える中、ファイナルでの目標は「自己ベストを出して表彰台に上がること」と控えめだが、今大会で回避した4回転サルコーは「毎日練習して完成度を高められたら入れていく」と前向きに検討する。22年北京五輪へ向けても「安定した演技を見せるだけじゃ勝てない。レベルアップしたジャンプとスケーティングと、スピンと安定感が必要になる」と、高難度のジャンプを含めた総合力を高めていく。