楢崎明“兄弟五輪”消滅の可能性も人事尽くす! クライミング選考混乱も五輪予選へ
スポーツクライミングの日本代表が25日、五輪予選(28日開幕・トゥールーズ)に向けて羽田空港から出発した。五輪選考において現在、日本協会が解釈を巡り、国際連盟をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴している状況。10月に変更があったとされる国際連盟の解釈では8月の世界選手権の結果によって日本は男女各2人とも代表が決定済みで、今大会で日本選手が仮に規定の6位以内に入っても出場枠を獲得できない可能性がある。
CASの判断はまだ出ておらず、選手たちは複雑な状況下での出発となった。すでに兄の智亜が世界選手権金メダルで代表に内定している楢崎明智(20)=TEAM au=は「最初に(選考の混乱を)聞いた時は、頑張れるか分からないな、と思った」と率直に明かした。目標だった“兄弟五輪”はすでに消滅している可能性もあるが、兄からの「お前ならやれる」という言葉などで気持ちは前に向いている。「気持ちは切り替わってる。優勝したい」と、人事を尽くすことを誓った。