東京五輪の選手団団長に福井烈氏が就任「金30個」目標は下げない
日本オリンピック委員会(JOC)は26日、2020年東京五輪の日本選手団団長に専務理事の福井烈氏(62)、総監督に選手強化本部長の尾県貢氏(60)の就任を発表した。東京都内で行われた記者会見で、福井氏は「身に余る光栄と同時に責任の重さに心が震えている。関係各所の皆さんと協力しながら、最高の準備をしていきたい」と抱負を述べた。
元プロテニス選手で日本テニス協会専務理事でもある福井氏は、JOCで長く選手強化を担当してきたが、主要国際大会で団長を務めるのは初めて。大役を担うに当たり、チームワークを重んじる意向を示し「全ての日本選手団がいきいきと自分の夢に挑戦できる環境を整えていきたい。それができれば結果はついてくる」と語った。
JOCは史上最多の金メダル30個を目標に掲げる。日本陸上競技連盟専務理事の尾県氏は、五輪前年の各競技の世界選手権で金メダル合計が17個だったことに触れ「(目標の30個は)厳しい数字」との認識を示しつつも「自国開催の利を生かし、不利を取り除くことで達成可能な数字だとも思う」と述べ、改めて目標を堅持する姿勢を示した。
64年東京五輪の選手団長は陸上男子三段跳び五輪メダリストの大島鎌吉氏が務めた。