トランポリン・団体女子初世界一 エース森ひかる「全員で強くなってきた」
「トランポリン・世界選手権」(29日、有明体操競技場)
非五輪種目の団体決勝で女子は森ひかる(金沢学院大ク)佐竹玲奈(アポロメディカル)土井畑知里(三菱電機)で臨んだ日本が合計165・225点で初の世界一に輝いた。岸大貴(ポピンズ)堺亮介(星稜ク)海野大透(静岡産大ク)で臨んだ男子は5位だった。シンクロナイズド予選で女子は高木裕美、岸彩乃組(金沢学院大ク)が1位、男子は田崎勝史(東京スポーツアカデミー)棟朝銀河(セイコー)組が3位で通過し、30日の決勝に進出した。
日本で最後に演技した森の得点が表示されると、初の世界一を確信した3人は抱き合って喜びを爆発させた。「最高です」とエースの森。東京五輪会場で層の厚さを示し、チーム力が問われる団体で初めてつかんだメダルは金色に輝いた。
最初に演技した土井畑が移動の少ない跳躍でいい流れをつくり、佐竹が2回宙返りを連続させる構成をまとめた。「エースと呼ばれるにはこの場面でしっかり演技しないと」との思いで臨んだ森が全選手トップの56・095点をマークした。
男子に押され気味だった女子は2017年の世界選手権で全種目を通じて初めてメダルを手にし、昨年のシンクロナイズドで森、宇山組が頂点に立った。前日の個人予選で出場した4人全員がトップ10入り。競争の中で「全員で強くなってきた」と森。近年の底上げを最高の形で証明した。