高校横綱・大桑、大学生撃破で予選突破 決勝Tで社会人に敗退 卒業後は角界入り

 「相撲・全日本選手権」(1日、両国国技館)

 今年の高校横綱・大桑元揮(飛龍高3年)が1日、東京・両国国技館で全日本選手権に出場し大学生を破り2勝(1敗)を挙げて予選を突破した。決勝トーナメントでは初戦で五十嵐敦(盛岡市職員)に突き落とされ、敗退。大会後は角界入りすることを明かした。

 決勝トーナメントで8強に入れば、三段目付け出し資格が得られたが及ばなかった。「緊張したけど1勝してから自分の相撲がしっかり取れた。(決勝の相手は)強かったけど負けたのは悔しい」と、負けん気を見せた。

 予選突破を目標としており、自信を付けてプロに飛び込める。「最初は自信がなかったけど、下から突いて横から崩すのが自分の相撲。それができたかな。プロで戦う前哨戦と思って臨みました」と、力を込めた。

 所属する部屋などは今月中旬に会見し発表する。来年、初場所で初土俵を踏む予定。身長170センチ、体重130キロとプロでは大きい方ではないが、大関貴景勝(千賀ノ浦)のように突き押し一本が持ち味。「貴景勝関のような相撲を目指して頑張りたい」と、決意を込めた。

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