アメフト・関学大 立命大に雪辱で甲子園ボウル進出 鳥内監督の有終へ一丸
「アメリカンフットボール・全日本大学選手権・西日本代表校決定戦、関学大21-10立命大」(1日、万博記念競技場)
決勝の第74回甲子園ボウルの東西代表校決定戦が行われ、西日本は関学大が関西リーグで敗れた立命大に21-10で雪辱し、4年連続53度目の出場を決めた。東日本は早大(関東)が東北大(東北)に41-10で勝ち、2年連続6度目の出場。両校の対決は関学大が37-20で勝った昨年に続き2年連続3度目。
4年生の意地が、リーグ戦で苦杯をのまされた相手を上回った。関学大が21-10とリードして迎えた第4Q残り6分4秒、DB松本紘輔(4年)が相手のパスをインターセプト。ビッグプレーで立命大の反撃を断ち切り、勝利を引き寄せた。
この日、QBサックを連発したDL板敷勁至(4年)は「(QBに)プレッシャーをかけられた」と振り返る。11月10日のリーグ最終戦では7-18で敗北。点差以上に内容でも攻守に圧倒されたが、この日は逆だった。
第1Qに2TDを奪うと、14-3で迎えた後半開始はK安藤亘祐(4年)が意表を突くオンサイドキックを成功させ攻撃権を獲得。このシリーズをQB奥野耕世(3年)のTDパスで締めくくった。
今季限りでの退任を表明している鳥内秀晃監督(61)は、試合前のハドルで「負けたら全部俺が背負うから」と話した。「不安もあったが、監督の言葉を聞いてつぶれるぐらい体を動かそうと思った」(板敷)と選手が奮い立った。
「4年生のディフェンスも魂込めてタックルができてた。4年生の意地が見られたんとちゃうか」と頑張りを評価した鳥内監督は「学生日本一を狙ってたから。達成できるようにやるだけです」。甲子園ボウルは2週間後。4年生にとっても指揮官にとっても、最高の舞台が整った。