丹羽孝希、起死回生の五輪代表圏内浮上に安堵「あとは水谷さんの結果待ち」

 卓球男子で五輪2大会連続出場中の丹羽孝希(25)=スヴェンソン=が2日、中国で行われた男子W杯を終えて成田空港に帰国した。今回8強に入ったことで、来月発表の世界ランク日本勢上位2名が決まる東京五輪シングルス代表争いで3番手から2番手に浮上。レース最終盤での起死回生に「まだ(代表圏内の)2枠に入れるチャンスをつくれたのは良かった」と笑顔を見せた。

 五輪シングルス代表のうち1枠は張本智和(16)=木下グループ=が当確。丹羽は、残り1枠を水谷隼(30)=木下グループ=と僅差で争っている。6月のジャパン・オープンから9月のパラグアイ・オープンまで7大会連続で初戦敗退と絶不調に陥り「ほぼ諦めていた」と明かすが、11月はT2ダイヤモンド・シンガポール大会で8強、W杯でも8強入りし、ポイントで水谷を抜いた。「11月は最低限の結果を出せた。(繰り上がり出場など)ラッキーも重なったので素直にうれしいとは言えないですけど、2枠に入るチャンスをつくれたのはうれしい」と安堵(あんど)感をのぞかせた。

 連戦続きで首、左肘を痛めるなど満身創痍(そうい)で、ノースアメリカン・オープン(4~8日、カナダ)は見送る見込み。今季最後の対象大会であるワールドツアー・グランドファイナル(12~15日、中国)は現時点で出場資格がなく繰り上げ出場を待つ立場だが、「出場できなくても、いい形で代表レースを終えることができた。あとは水谷さんたちの結果待ちですけど、ある程度満足してこの代表レースを戦うことができたかな。まだグランドファイナルに出られるチャンスもあるので、いつ繰り上がってもいいように準備をしていきたい」と心境を明かした。

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