平野美宇 五輪「2枠目」願掛け“銀髪”風 佳純と運命の最終2連戦へ「絶対に自分が」
卓球女子で世界ランク10位の平野美宇(19)=日本生命=が3日、東京五輪代表争いのラスト2大会に向けた出発前に羽田空港で取材に応じた。大一番を前に、髪色もチェンジ。一度金髪にし、その後、グレーを入れて“銀髪”風に。「いい感じです。(五輪の)2枠目に入りたいので、シルバーっぽく。髪色を明るくすると調子がいいんです」と、笑顔で意気込んだ。
現在、世界ランク8位の石川佳純(26)=全農=とし烈な五輪代表争いを繰り広げている。来年1月発表の世界ランクで日本勢上位2人が五輪シングルス代表に決まるが、1枠は伊藤美誠(スターツ)が確定。もう1枠を平野と石川が争っており、僅差で平野がリードしている状況だ。初の五輪切符へ、ノースアメリカン・オープン(4~8日、カナダ)と今季最終戦のグランドファイナル(12~15日、中国)が大勝負となる。
平野は4年前のリオ五輪は補欠だっただけに「今年始めの自分に比べると、最後の1枠を争える位置にいるのは嬉しい。まだ19歳。あと何回、五輪に挑戦するか分からないけど、東京五輪は卓球人生の中でも大きなものになると思う。絶対に自分がシングルスの2枠に入るんだという気持ちでいる」と、強い思いを語った。移動の負担を軽減するため、普段エコノミークラスでの飛行機移動を、自腹でビジネスにアップグレード。人事を尽くした。
前日に出発した石川は、近年明るくしていたヘアカラーを18歳以来という黒髪に染め直して、“原点回帰”で出陣した。ともに強い意志を髪色に込めて、挑む最終決戦。平野は「4年間の成長を生かせるように。後悔のないように終わりたい」と、完全燃焼を誓った。