Sクライミング五輪不透明…海外選手からは「かわいそう」の声も

 スポーツクライミングの日本代表が3日、フランスで行われた東京五輪予選を終え、羽田空港に帰国した。男子は藤井快(27)が優勝、楢崎明智(20)が3位、女子は伊藤ふたば(17)=以上TEAM au=が優勝、森秋彩(16)=茨城県連盟=が5位。五輪出場権を得る6位以上はクリアしたが、出場基準の解釈を巡り国際連盟と日本協会が係争中で、不透明な状況のままでの帰国となった。

 大会後に国際連盟が発表した五輪出場権獲得選手から、日本選手は除かれた。楢崎明は「海外の選手はまったく困ってなかった。ドイツなんかは(決勝8人に日本人2人で)予選通った時点で6位以上が決まったので、めちゃくちゃ喜んでいた。『日本人2人残ってくれてありがとう』と。『日本はかわいそう』って何回も言われた」と、苦笑いで振り返った。選手たちは今後オフに入る予定。天命を待つことになる。

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