東京五輪マラソンコース“半分”決定 20キロ以降は12月中旬までに結論

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は4日、スイス・ローザンヌで開かれているIOC(国際オリンピック委員会)の理事会で、札幌で開催される東京五輪のマラソンと競歩のスタートとゴール地点、日程などが承認されたことを明らかにした。

 両種目とも発着点は札幌市中心部の大通公園。マラソンについては1周目を20キロとする案で世界陸連と合意した。もっとも、20キロ以降については結論が出なかった。2周回で42・195キロと希望する札幌市に対して、世界陸連は20キロ以降、約7キロを3周する案を示した。

 札幌市は、2周回について大会後のレガシー(遺産)としてハーフマラソンなどに活用したい考え。一方、世界陸連は短い距離で周回数を増やすことについては、医療態勢に携わる人や、給水所が少なくて済むことなどを理由としている。

 何とか“半分”までの距離が決まった東京五輪のマラソンコース。世界陸連は今後、関係者が札幌市を視察する。2周目以降については今月中旬までに結論を出す予定だ。

 男子マラソンは大会最終日の8月9日、女子は8日に行われ、ともに午前7時スタート。競歩は男子20キロが6日午後4時30分、同50キロは7日午前5時30分、女子20キロは7日午後4時30分にスタートする。

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