羽生結弦 コーチが来ないアクシデントも動じず調整
「フィギュアスケート・GPファイナル」(5日、トリノ)
公式練習が行われ、昨年女王の紀平梨花(17)=関大KFSC=が調整した。4回転サルコーを3本着氷するなど好調だった。3年ぶり5度目の優勝を目指す羽生結弦(24)=ANA=は、コーチの来場がアクシデントのため遅れているが、本番リンクで入念に氷と体の状態を確かめた。女子SPは6日(日本時間7日早朝)に、男子SPは5日(同6日早朝)に行われる。
異例の事態にも動じることなく、羽生は自身の調整に集中した。アクシデントのため、大会に帯同予定だったジスラン・ブリアン・コーチ(57)の来場が遅れており、リンクサイドにコーチの姿はなし。難しい状況ではあるが、その中でも高難度の4回転ルッツを1本着氷するなど4種類の4回転を華麗に降り、30分間の練習を充実させた。また関係者が撮影した自身の映像をタブレットで確認しながら、SPへ向けた最終調整を終えた。
GPファイナルを4度制した、羽生の憧れであるエフゲニー・プルシェンコ氏が金メダルを獲得したトリノ五輪の会場。“聖地”からパワーをもらい“コーチ不在”のピンチも乗り越える。