紀平梨花 連覇へピンチ 14・74点差6位発進「調整ミス」も「巻き返したい」
「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、トリノ)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、紀平梨花(17)=関大KFSC=は70・71点で6人中6位発進となった。首位は自身の持つSP世界最高得点を更新する85・45点をマークしたコストルナヤ。平昌五輪金のザギトワ(ともにロシア)が79・60点で2位につけた。
紀平は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)がやや乱れ、2本目のフリップ-トーループの連続3回転で転倒。「調整ミス」と肩を落とした。
朝9時45分から行われた30分間の公式練習は、曲かけを完璧に滑りきるなど好調。しかし試合は夜7時50分から。約10時間の空白が、紀平の調子を狂わせた。
昼に緊張感が増し、恒例となっている昼寝は思うようにできず。「(練習を)復習したり、映像を見たり」して過ごしたが、「そこで力を使いすぎて、夜になったら逆に緊張がなくなった」という。疲労は抜けず、試合前のウオーミングアップから状態は優れなかった。「今回のSPはすっごいしんどかった。これは体の状態を合わせにいけなかったという問題だと思う」と振り返った。
首位コストルナヤとは14・74点差。連覇への道のりはかなり険しいものとなった。それでも「何とか巻き返したい」と紀平。4回転サルコーを投入するかは、フリー当日朝の公式練習で決めるという。「すごい悔しいというよりも、これは自分の調整ミス。フリーに向かって、すぐに切り替えようという気持ち」と顔を上げた。
女子フリーは7日(日本時間8日早朝)に行われる。