五輪代表内定の素根輝「責任と覚悟がいる」 古賀総監督は「焦りもある」
柔道の東京五輪代表第1号となった女子78キロ超級の素根輝(19)=環太平洋大=が9日、岡山市内の同大で柔道部の古賀稔彦総監督(52)らと記者会見を行った。
素根は初の大舞台へ向けて「代表に決まった時はホッとした気持ちが大きかったが、五輪代表には責任と覚悟がいる。責任と覚悟を持って練習したい」と気合十分。また、「自分はまだまだ足りないところだらけ。技や組み手、誰にも負けないパワーを目指してもっと頑張りたい」と課題を挙げた。
一方、2度の五輪で金、銀メダルを獲得している古賀総監督は「代表になってうれしさの反面、勝たなきゃいけない、あれもこれもしなきゃという焦りもある」と代表の重圧に言及した。「これからやるべきことは、自分の柔道にしっかりした自信を持って今の柔道を貫くこと。そうすれば来年の金メダルは近づいてくる」と“金言”を授けた。
素根は今年の世界選手権に続き、先月の東京五輪代表選考会を兼ねたグランドスラム大阪大会でも優勝。全日本柔道連盟は、強化委員会の全会一致で素根を代表に内定していた。