ジュニアGPF制覇の佐藤駿 羽生との絆のペンダントが原動力に「落ち着いてできた」
フィギュアスケートのジュニアGPファイナルで日本男子史上4人目の金メダルを獲得した佐藤駿(15)=埼玉栄高=が10日、開催地のイタリア、トリノから羽田空港に帰国した。フリーでは4回転ルッツを含む3本の4回転ジャンプを成功させ、フリー、総得点のジュニア世界最高得点での圧巻V。「まだ実感が湧いてないけど、優勝はすごくうれしい。こんなに高い点を出せるとは。頑張ってきた成果。今まで取ってきたメダルの中でも1番重い」と、輝くメダルを胸にはにかんだ。
演技中、胸に光ったのは弓矢をモチーフにしたペンダント。同じ仙台出身で、憧れの存在の羽生結弦(ANA)に幼少期にもらったもので「落ち着いてできたし、このペンダントのおかげで頑張れたなって思います」と、感謝した。
これまでの日本男子のジュニアGPファイナル覇者は、小塚崇彦、羽生結弦、宇野昌磨と全員がシニアでもトップスケーターとして活躍している。「その中に入ることができたのは光栄なこと。ここで終わりではないので、先輩たちのように」と、誓った15歳。次戦となる全日本選手権(19日開幕・代々木第一体育館)では、憧れの羽生と初めて同じ舞台で戦うことになる。「滑りや練習の姿勢を学びたい。羽生選手と同じグループで滑ることができるように頑張りたい」と、最終グループ入りを目標に掲げた。