永山竜樹5戦オール一本でV 完璧な結果で五輪に望み

 「柔道・ワールドマスターズ大会」(12日、青島)

 男女計5階級が行われ、男子60キロ級で世界ランキング1位の永山竜樹(23)=了徳寺大職=が決勝でスペイン選手を下して優勝した。5試合全て一本勝ちだった。女子52キロ級で元世界女王の志々目愛(25)=了徳寺大職=は決勝で世界ランク1位のアマンディーヌ・ブシャール(フランス)との延長戦を制して優勝した。女子57キロ級は世界女王で世界ランク1位の出口クリスタ(カナダ)は初戦の2回戦で敗退した。

 完璧な勝ちっぷりで東京五輪代表に望みをつないだ。男子60キロ級の永山は国内2番手の立場。背水の陣だった。「目の前のことに集中」と言い聞かせ、大事な大会で5試合全て一本勝ちと満点の結果を出してみせた。

 強靱(きょうじん)な肉体でパワフルに相手を振り回し、海外勢を一蹴した。スペイン選手との決勝も中盤に返し技で技ありを奪うと、直後に内股を透かして一本。約2分で決着した。

 所属先の山田監督によると、普段は淡々とした男が11月のグランドスラム(GS)大阪大会決勝でライバルの高藤(パーク24)に敗れた後、表情に迷いが見えたという。切り替えられたのは約1週間前。「過去のことは考えない」と崖っぷちの状況で腹をくくった。

 地力は高藤よりあるとの声は根強いが、ここ一番で勝ち切れないことが弱みだ。来年2月の欧州でのGS大会では高藤と再戦の可能性もある。「ただ勝てばいい」。雑念を振り払い、一歩一歩進む。

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