男子フルーレ団体は8位…松山「誰も満足してない」
「フェンシング・高円宮杯」(15日、幕張メッセ)
東京五輪テスト大会を兼ねた男子フルーレ高円宮杯ワールドカップ(W杯)最終日が行われた。決勝トーナメントで4強を目指した日本(松山、敷根、西藤、鈴村)は、準々決勝でフランスに敗れ順位決定戦に回ると、香港と中国にも敗北し8位。主将の松山恭助(22)=JTB=は「誰も満足してないと思います。悔しい、ただそれだけ」と瞳を潤ませた。
し烈な東京五輪出場争いにおいて大きな痛手だ。団体の五輪出場権はエペ、フルーレ、サーブルの3種目とも、来年4月の五輪選考ランク上位4カ国と5位以下の各大陸の最上位が獲得する。現在日本はアジア3番手。2番手の香港に敗北したことで自力での五輪出場は遠のいた。
残る選考大会は2大会。厳しい状況が続くが松山は「まだチャンスはある。残り2大会のどちらかで本気で金メダルを取る、それだけ」と力強く語る。12年ロンドン五輪では銀メダルを獲得した種目。復活を果たすためにも最後まで諦めない。