3大会連続五輪確実の石川佳純、18歳以来の黒髪が奏功「落ち着けた」帰国し心境
卓球女子で3大会連続の五輪出場が確実となった石川佳純(26)=全農=が15日、ノースアメリカンオープン、グランドファイナルを終え、羽田空港に帰国した。ノースアメリカンオープン決勝で選考上のライバルであった平野美宇を破り、ポイントで逆転し、振り切った。運命の2連戦、1年間のし烈過ぎる選考レースを終え「(最後の試合から)2日経って、少しずつ実感が湧いてきた。メンタルは強い方だと思っていたけど、精神的にも体力的にもすごく厳しかった。1番濃かった選考レースだった」と、ホッとした表情で振り返った。
この2連戦の前に、これまで明るくしていた髪色を、18歳以来という黒に染めた。“原点回帰”のためだったが、思わぬ効果があったようで「思った以上に黒くなっちゃったんですけど、良かった。試合前に髪を整える時に鏡で見て、ふうって落ち着けた。気持ちがフラットになれた」と、笑った。
来年はいよいよ東京五輪イヤー。初めて最年長選手として出場することが確実だ。「平野(早矢香)さんや、福原さんは心強かった。私もそういう存在になりたい。東京五輪は特別な舞台。今までで1番最高のプレーをしたい」と、真っ直ぐな瞳で見据えた。