卓球ダブルスVの長崎美柚、開幕前に夢かなっていた?“ドレスでセレモニー”
「卓球・ワールドツアー・グランドファイナル」(15日、鄭州)
女子ダブルス決勝が行われ、世界ジュニア選手権金メダルの長崎美柚(みゆう、17)、木原美悠(みゆう、15)組=エリートアカデミー=は韓国ペアに3-0でストレート勝利で初制覇。13日の準決勝は世界選手権金メダルの王曼ユ、孫穎莎(中国)から大金星を奪い、勢いに乗っていた。
年間成績の上位8組しか出られないハイレベルな顔ぶれの中で最強中国ペアも倒し、ツアー年間王者というビッグタイトルを手にした。しかし、感慨にふけるのかと思いきや、新世代の2人は驚くほどにひょうひょうとしていた。
特に、長崎は卓球選手としての昔からの大目標が「グランドファイナルの表彰セレモニーにドレスを着て出ること」だっただけに、開幕前に成就してしまっていた。それで燃え尽きてしまったのか、次の目標を聞かれても「なかなか…」と思い浮かばず、「うーん。世界選手権に出ること…」と絞り出すのがやっとだった。
木原は「ホテルがすごくてびっくりしたのと、試合の雰囲気や、人が多くてびっくりしました」とグランドファイナルならではのきらびやかな雰囲気にご満悦だった。
高校2年の長崎、中学3年の木原はともに名前が同じで「Wみゆう」。名前だけでなく拠点も同じで寝食を共にしているだけに“シンクロ率”の高さが強さの源だ。ともに現状の世界ランクでは東京五輪出場は難しい状況だが、2024年パリ五輪に向けては金メダルも狙える逸材同士。「もっと強くなって名前を知ってほしい」と声をそろえた。