卓球・Wみゆう初V 15歳&17歳、笑顔の快進撃

 「卓球・ワールドツアー・グランドファイナル」(15日、鄭州)

 各種目の決勝が行われ、女子ダブルスは世界ジュニア選手権金メダルの長崎美柚(17)、木原美悠(15)組=エリートアカデミー=が、韓国ペアに3-0でストレート勝利し、初優勝した。日本勢では昨年大会の伊藤美誠、早田ひな組以来の制覇。24年パリ五輪に向けて飛躍の足がかりをつくった。男子は樊振東、許昕組(中国)が優勝。シングルスの女子は世界ランキング1位の陳夢(中国)が王曼昱(中国)を4-1で退けて3連覇。男子は樊振東が馬竜(中国)を4-1で破り、2年ぶり2度目の優勝を飾った。

 終始笑いながらプレーする中高生ペアが、快進撃で年間王者に輝いた。準決勝で19年世界選手権金メダルの中国ペアから金星を奪い、勢いに乗った。14年には当時中学2年だった伊藤、平野美宇も獲得した“出世タイトル”を手にし「少しでも近づきたい。もっと名前を知ってもらいたい」と声をそろえた。

 高校2年の長崎と、中学3年の木原はともに名前が「みゆう」で“Wみゆう”。名前だけでなく拠点も同じで寝食を共にしているだけに高い“シンクロ率”が強さの源だ。試合中もずっと笑いながら言葉を交わしているが、木原は「笑顔だと緊張もほぐれていい試合ができるので、笑顔を意識的につくっている」と明かした。

 現世界ランクでは東京五輪は難しい状況だが、24年パリ五輪では金メダルも狙える逸材同士。木原は「絶対に出る意識で練習したい」と気合を入れ、長崎は「(今大会開幕前の)セレモニーにドレスを着て出るという目標はかなった。次は世界選手権に出られるように頑張りたい」と堅実に将来を見据えた。

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