流経大8強 松島似ブルアで帝京大初撃破!フィジー出身20歳、頭脳は“福岡”級
「ラグビー大学選手権・3回戦 流通経大43-39帝京大」(15日、熊谷ラグビー場)
3回戦4試合が行われ、流通経大がWTBイノケ・ブルア(2年)の2トライの活躍などで帝京大を破り8強進出。帝京大は06年以来13年ぶりに8強進出を逃した。京産大は日大に敗れ、今季限りでの勇退を表明している大西健監督(69)が47年間の指導者生活に終止符を打った。
その俊敏なプレーはW杯で活躍した松島のようだった。流通経大・ブルアは8点を追う後半29分、この日2つ目のトライ。同32分、左サイドを突破し、オフロードパスでFB河野(3年)の逆転トライを演出した。
「頑張りました!」。フィジー出身の20歳はまだたどたどしい日本語で喜んだ。プレーも風貌も松島似。「よく言われます。プレーはよく映像を見ています」と教科書的存在。そして両親が医者という頭脳は福岡だ。日本代表の誇るWフェラーリの才能を併せ持つ。
OBの中島イシレリ(神戸製鋼)からのゲキも効いた。内山達二監督は「『最後までチームを信じればできる』というメッセージ。全員がONE TEAMの思いを理解した」と明かした。
2年続けて4強進出を阻まれた帝京大を公式戦で初めて撃破。次は天理大との対戦。「アタックはいけると思う」と指揮官。“ひとりWフェラーリ”を武器に、勝利へ突っ走る。