八村VS渡辺 日本バスケ史刻んだNBA初日本人対決

 「NBA、グリズリーズ128-111ウィザーズ」(14日、メンフィス)

 バスケットボールの世界最高峰リーグで初の日本人対決が実現した。ウィザーズの八村塁(21)とグリズリーズの渡辺雄太(25)がテネシー州メンフィスで対戦。日本バスケットボール界に新たな歴史を刻んだ。八村は先発して約29分プレーし10得点、4リバウンド、渡辺は約7分で無得点、3リバウンド。ウィザーズは111-128で敗れ、4連敗となり7勝17敗。

 歴史的瞬間が訪れたのは第2Qだった。残り10分13秒で渡辺がこの日初めてコートに立つ。およそ2分半後、第1Q終盤にベンチに下がっていた八村が戻った。そろって出場したのは1分9秒だけだったが、八村は「本当に歴史になる大きなことなので良かった」と強調し、渡辺は「本当に素晴らしい経験ができた」とかみしめた。

 NBAで戦う2人だが、置かれる立場は大きく異なる。開幕から全試合に先発する八村は10得点にとどまり、チームは完敗。「相手にやりたい放題やられてしまった」と主力として反省を忘れなかった。NBAでのプレー期間が限定される契約の渡辺は無得点とアピールできず「一切満足していない」と悔しさを隠さなかった。

 次回は来年2月9日にウィザーズの本拠地で対戦する。八村は「次に当たるときは倒したい」と闘志を燃やし、渡辺は「もっともっとコートに立って彼とやっていけたら」と成長を誓っていた。

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