東京五輪・聖火ランナー 国内最初のランナーは11年なでしこジャパン
東京2020組織委員会は17日、2020年3月26日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)をスタートする国内聖火リレーの最初のランナーに、東日本大震災が起きた11年にサッカー女子W杯ドイツ大会で優勝した日本代表「なでしこジャパン」を起用すると発表した。
都内で行われた会見には、当時監督を務めた佐々木則夫氏、メンバーだったFW安藤梢(37)=浦和、DF岩清水梓(33)=日テレ、GK海堀あゆみ(33)が参加。佐々木監督は「こういった形でかかわれることを楽しみにしている。2011年のころを思い出して走ってきたい」と話し、岩清水は「今年一年、『ONE TEAM』のワードが出てラグビーが盛り上がった。2011年の『ONE TEAM』は私たち、ということで、またみなさんの前で走りたい」と意気込みを示した。
W杯を制したなでしこジャパンは、東日本大震災により大きなダメージを被った日本において、選手たちの最後まであきらめずにひたむきに戦う姿勢は多くの勇気を与え、その功績が評価されて国民栄誉賞を受賞した。
会見には東京都を走行予定の調布リトルリーグ・リトルシニア、聖火リレー公式アンバサダーのサンドウィッチマンも参加した。
また、各都道府県を回っていく聖火リレールートの区間ごとの出発地などの詳細が発表され、沖縄県では首里城守礼門から、山梨県では富士山五合目で聖火リレーが行われる。また、ロープウェー(新潟県弥彦村)や日本泳法(大分県臼杵市)、カヌー(兵庫県宍粟市)などを使った特殊な聖火リレーの実施方法も発表された。