池江璃花子、合併症併発で造血幹細胞移植していた 病名は急性リンパ性白血病
競泳女子で、白血病であることを公表し、闘病中の池江璃花子(19)=ルネサンス=が17日、自身のホームページやSNSを更新し、10カ月に及んだ入院生活を終え、退院したことを発表。2020年東京五輪出場を断念し、「2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたいと思います」と決意をつづった。
マネージメント事務所は退院にあたり、白血病発症からの経過も報告。「2月の緊急入院後の検査結果により池江は急性リンパ性白血病と診断されました」と正式な病名を公表した。さらに「化学療法による治療を行いましたが、治療期間中に合併症を併発したため化学療法の継続が困難となり造血幹細胞移植も行いました。その後、寛解状態を維持し体調も安定してきたため退院することができました」と、報告した。
今後は通院による治療を継続しつつ、医師と相談しながら当面は陸上トレーニングを中心とした体力作りをスタートさせる。プール練習復帰時期は未定とした。
池江が直筆で記したメッセージ全文は以下の通り。
「2月から入院生活をし、約10カ月の月日が経ち この度退院することができました 辛くて長い日々でしたが、皆様からの励ましのメッセージを見て、早く戻りたいと強く思うことができました。応援してくださった方々や関係者の方々、そして家族には感謝の気持ちでいっぱいです
入院中、抗がん剤治療で吐き気が強い時や倦怠感もありましたが、そんな時はとにかく『大丈夫、大丈夫、いつか終わる』と自分を励まし続けました。オリンピックを目前に控えていた中、突然、大好きなプールを離れ、失ったものが多いのではないかと思った方もいらっしゃると思いますが、私は病気になったからこそ分かること、考えさせられること、学んだことが本当にたくさんありました。ネガティブ思考になる時もありましたが、まずは自分の気持ちをしっかり持たないといけないんだと思い治療に励みました。
今後の競技活動については医師と相談しながら水中トレーニングが可能になり次第開始します。それまでは基礎体力をつけながら陸上トレーニングをしていく予定です。オリンピックについてですが、2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」