全日本女子はトリプルアクセル合戦か 紀平5度、樋口も3度着氷、Jr女王も
「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日開幕、代々木第一体育館)
公式練習が行われ、女子は初優勝を狙う紀平梨花(17)=関大KFSC=が得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を5回中5度成功させるなど、好調をアピールした。「いい感覚だった。ジャンプも確率よく跳べていたし、SP、フリーともノーミスできればと思います」と、笑顔で話した。この日の練習では成功がなかった4回転サルコーについても「フリーに入れる練習はやってきている。本番でも入れたい」と、投入を示唆した。
樋口新葉(18)=明大=も練習終盤にトリプルアクセルの練習を開始。3度着氷させた。フリーで構成に組み込むかどうかを検討中で「まだ考え中なんですけど、SPが上うまくいったら考えたい」と話した。
次世代のヒロイン候補として名前が挙がる全日本ジュニア女王の河辺愛菜(15)=関大KFSC=も同大会でトリプルアクセルを初成功させており、「全日本ジュニアで自信がついた。SPから決められるようにしたい」と大技投入の意欲十分。
今季のGPはロシアの16歳コストルナヤ、15歳のトルソワ、シェルバコワがトリプルアクセルや4回転ジャンプを武器に席巻。世界で戦うには高難度ジャンプが必要となってきている中、日本にもその波がやってきている。
この流れに紀平は「どんどん世界も日本もレベルが上がっている」と、腕ぶしていた。