4年ぶり全日本の羽生結弦「居場所なかったらどうしよう」緊張開会式もホッ

 田中刑事(右)と笑顔で話す羽生結弦(撮影・中田匡峻)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日開幕、代々木第一体育館)

 開会式が行われ、20日にショートプログラム(SP)を迎える男子は4年ぶりの出場となる五輪2連覇王者の羽生結弦(25)=ANA=はこの日、練習拠点のカナダ・トロントから帰国、公式練習は欠席したものの、開会式から出席した。

 16年はインフルエンザ、17、18年が怪我により欠場していた全日本の舞台。開会式に入るまでは、さすがの羽生も緊張していた。「居場所なかったらどうしよう」。それでもノービス、ジュニア時代からの仲間たちが温かく迎えてくれ「懐かしい面々と言葉を交わせて凄く楽しかった」と話した。

 来年からアイスダンスに転向することを表明しており、これが最後のシングルでの試合となるバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(33)=関大KFSC=と顔を合わせると、無数のカメラフラッシュを浴びながら談笑した。羽生と高橋は14年ソチ五輪以来の試合での“競演”となる。「緊張していて全然(内容を)覚えてないんですけど」としつつ「スケーターとしてのオーラがあった」と、うなずいた。

 開会式後には滑走順抽選が行われ、羽生が30人中23番滑走、高橋が28番滑走、宇野が19番滑走となった。男子SPは20日、同フリーは22日に行われる。期待されるのは4年ぶりの全日本王者の称号。「全力の演技を見せたい」と、誓った。

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