東関親方通夜 早すぎる別れに八角理事長「これからというとき」

 東関親方の祭壇
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 13日に血管肉腫のため41歳の若さで死去した元幕内潮丸の東関親方(本名・佐野元泰さん)の通夜が18日、都内の東関部屋でしめやかに営まれた。

 葬儀委員長を務める日本相撲協会・八角理事長(元横綱北勝海)、芝田山親方広報部長(元横綱大乃国)、一門の錦戸親方(元関脇水戸泉)ら親方衆、大関高安(田子ノ浦)、大関豪栄道(境川)、一門の小結朝乃山(高砂)、小結北勝富士(八角)ら力士、元関脇高見山の先代東関親方ら約550人が別れを惜しんだ。

 葬儀・告別式は19日、同部屋で高砂一門葬として行われる。

 花で飾られた祭壇には満面の笑みを浮かべる東関親方の遺影が掲げられた。昨年2月、葛飾区に部屋を移転した時に撮ったものだった。まだ新しい稽古場に置かれた棺(ひつぎ)の中で眠る親方。新たな出発から2年たたず関取を育てる夢も半ばで天国へ旅立った。

 理事長は「まだ41歳と若く、また高砂一門の後輩としても、とても残念に思います。先代から部屋を引き継いで、東関部屋の伝統を守っていこうと奮闘し、新たな部屋を建て、これからというときでした。また平成24年より審判として土俵に厳しい目を注ぎ、相撲道の継承と発展に尽力されました。最後の1年間は闘病生活で、家族のため、力士のため復帰するという強い気持ちで頑張っていたところ残念でなりません。笑顔が絶えず、みんなに慕われていました。生前の功績を偲(しの)び、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と一門の後輩の早すぎる死に悲痛。

 先代東関親方は「まだ若い。残念」と悔やんだ。自らがスカウトし関取に育て上げた。部屋も継承させ、我が子とも言える存在。「中学3年の時、生徒会の副会長をやっていてね」と懐かしみ、「これからという時に。もう少しいてほしかった」と、言葉を詰まらせた。

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