羽生結弦 4年ぶりの「全日本」5度目Vへ!「敬意を持って全力演技でぶつかる」

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日開幕、代々木第一体育館)

 フィギュアスケートの全日本選手権は、世界選手権(3月、モントリオール)の代表選考会を兼ねて19日、東京・国立代々木競技場で開幕する。4年ぶりに出場する羽生結弦(25)=ANA=は18日、拠点のカナダから羽田空港着の航空機で帰国。公式練習は欠席したものの、開会式から出席した。公式練習では女子で初優勝を目指す紀平梨花(17)=関大KFSC、男子で今大会を最後にアイスダンスに転向するバンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(33)=関大KFSC=らが会場で調整した。

 空港に降り立ったときにはやや鋭かったその表情が、会場で仲間たちの顔を久しぶりに見た途端、不思議と和らいだ。「全日本だなって感じがすごくする。すごく楽しい気持ちももちろんあったけど、またより一層緊張感が強くなった」と羽生。柔らかな笑顔を浮かべつつも、4年ぶりの全日本へ「大きなけがなくこなすことが1番だと自分の中では位置付けている。体調を大事にして最大限の実力を発揮できるように頑張る」と高ぶる気持ちを抑えて語った。

 全身全霊をかけて臨んだGPファイナルは8日に閉幕。わずかな調整期間は「練習どころではなかったと言っても過言ではないくらい、ちょっと大変だった」と苦笑いで振り返った。体を休めながら、この日帰国。「自分がいい演技できるように、うまく持っていけたら」と、19日の練習で細部まで感覚を研ぎ澄ますつもりだ。

 今回がシングル選手として最後の大会となる高橋とはソチ五輪以来の“競演”となる。開会式では隣に座り談笑したが「なんかもう緊張して全然覚えてないんですよね。恐れ多くて」と苦笑い。「久しぶりだね~って話と…。スケーターとしてのオーラがあった」と久々に感じた存在感に背筋を伸ばした。

 高橋をはじめ、国内を主戦場とする多くの選手にとっては、この全日本が1番の晴れ舞台となる。「敬意を持って、全力の演技でぶつかっていきたい」。王者らしく舞い、5度目の優勝を果たすことでしか、伝えられないことがきっとある。

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