ボクシング 東京五輪金狙う岡沢セオンを石井苗子参院議員が激励

 20年東京五輪ボクシング代表候補の岡沢セオン(24)=鹿児島体育協会=が18日、母校である中央大学ボクシング部の後援会会長で元キャスター、女優の石井苗子参院議員(65)から激励を受けた。

 岡沢は11月下旬に、鹿児島・阿久根市で開催された「第89回全日本ボクシング選手権大会」に69キロ級(ウエルター級)で出場。見事連覇を成し遂げて、大会の最優秀選手賞を受賞した。東京五輪ではボクシングに4つの開催国枠がもうけられているが、岡沢は来年2月に中国で行われるアジア・オセアニア予選に出場し、5位以内に入れば“自力”で日本代表の座をつかむことができる。

 岡沢はチャンピオンベルトを携えて、石井議員のもとを訪れ、全日本選手権での優勝を報告。「おかげさまで優勝することができました。次はアジア・オセアニア予選で勝って、早く五輪への出場権を自分の力で獲得したい。そして、東京五輪では金メダルを取りたい」と意欲的に語った。

 父がガーナ人、母が日本人のハーフである岡沢は山形県出身で、小学1年から中学3年までの9年間はレスリングで体を鍛えた。日大山形高に進んでからボクシングを始め、昨年の全日本選手権を初制覇。今年4月にタイで行われたアジア大会では銀メダル、同9月にロシアで開催された世界選手権大会では8強入りし、東京五輪でのメダルも有力視される。

 金メダルを獲得すれば日本人では64年東京五輪の桜井孝雄(バンタム級)、12年ロンドン五輪の村田諒太(ミドル級)以来、史上3人目の快挙となる。岡沢の決意を聞いた石井議員は「前に進めば、勝利は先を越えている。必ず勝利を振り返らせるように練習に励んでください」と激励していた。

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