栄和人氏がセコンド復帰「生きがい感じる」伊調とはニアミスも“対決”実現せず

全日本レスリング選手権大会女子65キロ級でセコンドを務めた栄和人氏。後方は伊調馨さん=駒沢体育館(撮影・堀内翔)
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 「レスリング・全日本選手権」(19日、駒沢体育館)

 13階級で準決勝までが行われた。女子の至学館大所属選手の試合では、1年半ぶりに監督に復帰した栄和人氏(59)が久々にセコンドに入り、「生きがいを感じています」と感慨深げだった。一方、東京五輪出場への道が絶たれた伊調馨(35)=ALSOK=も来場し、練習拠点を置く日体大の女子選手のセコンドにつく場面もあったが、栄氏との“セコンド対決”は実現しなかった。

 栄氏が実戦で選手のセコンドにつくのは、16年8月のリオデジャネイロ五輪女子63キロ級決勝で川井梨紗子の優勝を見届けて以来3年4カ月ぶりだという。試合前には選手に声を掛け、勝利すると拍手で迎えた。本格的な現場復帰に、「最初の試合は胸が張り裂けそうだった。(選手が)負けそうになったらドキドキした」と興奮気味に話した。

 栄氏は元教え子の伊調馨らに対するパワハラ行為を一部認定され、昨年4月に日本協会の強化本部長を辞任。至学館大の監督も同6月に解任された。ただ、東京五輪に向けて一部選手からの要望があり、先月、至学館大は栄氏の監督復帰を発表していた。

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