紀平梨花、トリプルアクセル乱れ「すごい悔しいな」SP73・98点

リンクに上がる紀平梨花=代々木第一体育館(撮影・中田匡峻)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日、代々木第一体育館)

 女子SP(ショートプログラム)が行われ、初優勝を目指す紀平梨花は73・98点だった。

 第4グループの1番滑走で登場した紀平は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)で着氷が乱れステップアウトしたものの、こらえた。3回転フリップ-3回転トーループは着氷した。

 スピンをはさみ3要素目のジャンプ・3回転ループも美しく降りた。

 完璧な演技とはいかず、今季自己ベストのスコアとはならなかったが、紀平が滑った時点では唯一となる70点台を出した。

 演技後は「アクセルがすごい悔しいなという感じ」と紀平。「もっともっと調子が悪かったり、理由があったら改善できるけど、今回は調子がよくて持っていけるはずだったのにというのがあって悔しい」と悔しさをにじませた。「体の動きがウォームアップの時点ですごいよかったので調子はいいと予想して6分間をやって、実際に体も動いていたが、そのままの勢いでいったのが悔しい。ミスする可能性が高いんだよと自分に言い聞かせて本当に集中して跳べばよかったかな」と反省していた。

 全日本は世界での戦いとは舞台とはまた違う雰囲気が漂う。「昨年のSPはもう少し調子が上がらないままの試合だったけど、今回は調子がいい状態に持って来れていたので、自信が結構ついた状態であったけど、去年よりいいSPだったけど、もう少し点数がほしかったかな。どういう試合とか考えずにしっかり自分には集中できたので、周りより自分の演技の瞬間に合わせることは大切だったなと」と振り返った。グループの1番滑走だったことにも「いつ1番滑走がくるかわからない。今回経験できたので、どんな順番であっても持っていきかたをつくっていくことが大事。順番によって持っていきかたをつくっていくことが大切」と今後への糧にすると誓った。

 フリーでの4回転ジャンプについては「よほど調子が悪かったらわからないけど、今のところは何があっても入れるつもり。すべてのジャンプを跳んで、4回転のプログラムも結構いい状態にもってきているので何とか合わせられるようにしたい」と語った。

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