栄和人氏 伊調馨とニアミス リオ五輪以来復帰“セコンド対決”ならず

 「レスリング・全日本選手権」(19日、駒沢体育館)

 13階級で準決勝までが行われた。女子の至学館大所属選手の試合では、1年半ぶりに監督に復帰した栄和人氏(59)がセコンドに入った。五輪実施3階級は五輪予選に出場する代表選考会を兼ねて行われ、男子フリースタイル97キロ級は世界選手権代表の赤熊猶弥(自衛隊)と山口剛(ブシロード)が決勝に進んだ。18年世界選手権92キロ級銅メダルの松本篤史(警視庁)は敗退し、現役引退の意向を示した。

 トレードマークであるスキンヘッドの輝きがマット脇に帰ってきた。不祥事で現場を離れていた栄氏が、16年8月のリオデジャネイロ五輪女子63キロ級決勝で川井梨紗子の優勝を見届けて以来、3年4カ月ぶりにセコンドについた。

 試合前には選手に声を掛け、勝利すると拍手で迎えた。「生きがいを感じている。(選手が)負けそうになったらドキドキしたよ」と興奮気味に話し、本格的な現場復帰に感慨深げだった。

 元教え子の伊調馨(ALSOK)らに対するパワハラ行為が認定され、昨年4月に日本協会の強化本部長を辞任。至学館大の監督も同6月に解任された。ただ、東京五輪に向けて一部選手からの要望があり、至学館大は先月に栄氏の監督復帰を発表した。

 東京五輪出場への道が断たれた伊調も来場し、練習拠点を置く日体大女子選手のセコンドにつく場面があった。栄氏とのニアミスはあったものの“セコンド対決”は実現しなかった。

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