伊調馨がセコンドで献身 男子選手恐縮「きれいに服をたたんでくれた」
「レスリング・全日本選手権」(20日、東京・駒沢体育館)
男子グレコローマンスタイル130キロ級の準決勝までが行われ、19年世界選手権出場の園田新(25)=ALSOK=が順当に21日に行われる決勝進出を決めた。所属が同じ伊調馨(35)がセコンドについてくれたため、「緊張しました」と気を引き締めて試合に臨んだという。
女子で五輪4連覇のレジェンドは試合中に「水を持つよ」「タオルを持つよ」と献身的にサポートを申し出てくれたといい、「いいです!」と遠慮したものの、「私の仕事だから」と快く雑用を引き受けてくれたという。園田は「申し訳ないです。(脱いだ)服を雑に渡したらきれいにたたんでくれて…」と恐縮しきりで、「やっぱり女性なので(丁寧だった)。すごくうれしかったです」とニヤニヤ照れ笑いを浮かべた。
国内で無敵を誇るグレコローマンスタイル重量級のエースは、長年世界の壁に跳ね返されているだけに、現在週6日トレーニングに励んで筋量アップに努めている。今大会を制し、来年3月のアジア予選(中国)で五輪切符をつかむために全力を注ぐ。