乙黒拓V2あっさり東京切符「絶対に金メダルを」
「レスリング・全日本選手権」(22日、駒沢体育館)
東京五輪代表選考を兼ねて男女計7階級の決勝が行われ、男子フリースタイル65キロ級は昨年世界王者の乙黒拓斗(21)=山梨学院大=が2連覇を成し遂げ、初の五輪代表に決まった。9月の世界選手権で五輪出場枠を獲得していた。
あっさりと東京行きの切符を手に入れた。乙黒拓が瞬く間に10点に積み上げ、テクニカルフォールで圧勝。「日本代表として恥じないレスリングをして、絶対に金メダル。自分と戦った選手のためにも」。視線を東京五輪へと切り替えた。
昨年の世界選手権王者。9月の世界選手権で東京五輪の内定条件だったメダルを手にするもくろみが、5位にとどまった。「メンタル的な弱さが出た。でも優勝してそのままにいったら、本番でこけていたかも」。精神面という答えが出るまで2カ月かかった。
目指すは東京をかけたプレーオフ(来年2月)に臨む圭祐との兄弟五輪だ。「競い合える存在はありがたい。協力できるところはしたい」。2歳上の兄へバトンを渡した。