中島イシレリが語る家族 働く妻へ感謝と尊敬 ラグビーポジションなら「間違いなく監督」
ラグビー日本代表で、ダウンタウンの松本人志似としても注目された中島イシレリがNPO法人スーパーダディ協会(SDA)選定の「スーパーダディアワード」を受賞した。SDAは仕事と育児を頑張る男性=スーパーダディの普及活動に取り組んでおり、同アワードは最も“スーパーダディ”的な人物に贈られる。中島の妻も飲食店マネジャーとして働く共働き家庭。2人の男の子の父として、また、妻を支える夫としての一面を語った。
中島は現在、神戸製鋼に在籍しており、単身赴任状態。月に2、3度帰省した際には「できるだけ子育てしてます」と胸を張る。子育ては楽しい?という問いにも「当たり前。楽しいじゃないですか。子供を見ていると、優しい気持ちになる。試合や練習で疲れて帰ってきたときも、子供の顔を見ると疲れが取れる」と笑顔を見せた。
中島といえば、今年のワールドカップでの活躍が印象深い。試合中でも常に家族への思いが胸にあった。「試合中ベンチでもプレーしながらも子供のこと、思い出した。大変なゲームもあったけど子供達の前で最高なプレーをして終わらせたかった。だからファミリーのみんなの顔を思い出したり、頑張っているパパを見て喜んでるかなとか考えたりしてた」と振り返る。
子供が大好きな中島だけに、単身赴任は「ものすごく寂しい」と打ち明けるも、「奥さんも仕事で頑張っているし、さみしいからといって、働かないでとか、そばにいてよとか、僕は文句言えない。奥さん頑張ってるもん」と働く妻・理恵子さんの仕事も応援。2人は12年に結婚。3歳と0歳の男児にも恵まれた。理恵子さんは現在、10店舗の飲食店の統括マネジャーという責任ある立場にあるという。
夫婦げんかも「めっちゃする」というが、仲直りは「ボクからは何も言わない。言い返したりしない。3日ぐらい話さない…そうすると知らないうちに仲直り。強いこと言われても時間をおく。そうしたら忘れる」と仲直りの秘訣(ひけつ)も伝授した。
中島といえば「Yeaboii!」のかけ声が有名だが「Yeaboii!は3歳の子も言ってる。この前Yeaboii!って言っててめっちゃびっくりした。え?イヤボイ言えるの?って」と驚いたといい、理恵子さんによると3歳長男は「毎日言ってる」という。
ワールドカップ後は家族一人一人と抱き合い、「奥さんも泣いてた。よく頑張ったねって」と泣きながらねぎらってくれた。中島にとって、何よりも大切な家族がラグビーの原動力になっているのは間違いない。ちなみに妻をラグビーポジションに例えたら?という質問には「そうだね、間違いなく監督かな。ヘッドコーチ。そこしかない」と即答していた。
この「スーパーダディアワード」は17年にはサッカー元日本代表の大久保嘉人、18年は書家の竹田双雲氏が受賞。中島は働く妻を尊敬しながら、育児にも協力。子育てのモットーは「enjoy positive love」だといい、中島の妻に対する姿勢と子育てのモットーがアワードにふさわしいと審査され、受賞となった。