浜田コーチ側は全面的に争う構え 織田氏のモラハラ提訴受け
フィギュアスケートの10年バンクーバー五輪代表で現在はプロスケーターやタレントとして活躍する織田信成氏が関大アイススケート部監督時に同部のコーチ、浜田美栄氏からモラルハラスメントを受けたとして、同コーチを相手に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論(末永雅之裁判長)が26日、大阪地裁で開かれた。浜田氏側は請求棄却を求め、モラハラについて全面的に争う姿勢を示した。この日は織田氏、浜田氏とも出廷しなかった。
織田氏側の関係者によると、答弁書はモラハラには根拠がなく全面的に争う趣旨で、どの行為がモラハラに該当していたのかの説明を求めているという。
訴状などによると、織田氏は練習方法の提言を巡って浜田氏から激高されたことをきっかけに、あいさつしても無視されるなどの行為を受けた。17年4月に監督就任後は「監督になってから偉そうになった」などと陰口を言われるなどのハラスメント行為によって体調を崩し、今年9月に辞任した。
この件に関して関大は今月10日、大学の聞き取り調査の一部を発表し、織田氏の主張に事実上反論する内容の見解を出した。浜田氏の解任などを要求した織田氏の要望について「妥当ではない」と判断したと表明している。