メドベージェワがフリーを棄権 壊れた靴で出場も…世界選手権代表入りは厳しく
「フィギュアスケート・ロシア選手権」(28日、クラスノヤルスク)
元世界女王で、ショートプログラム(SP)5位だったエフゲニア・メドベージェワ(20)がフリーを棄権した。国営通信社の「タス通信」などロシアメディアが報じた。同大会は2月の欧州選手権、3月の世界選手権の代表選考会を兼ねており、今年銅メダルを獲得した世界選手権への出場は厳しい状況となった。
メドベージェワは今大会の直前練習で右のスケート靴を破損。急きょ新しい靴を購入し試したが合わず、SPは破損したスケート靴をテープで固定しながら演技した。ロシアメディアの「スポルトエクスプレス」などによると、メドベージェワはSP後「スケート人生の中でも大変な大会」と、話していたという。
この日、行われた公式練習ではほとんどジャンプの練習などはせず、早めに切り上げていた。ギリギリまで出場の可能性を探っていたが、断念することとなった。競技活動を休止した平昌五輪金メダリストのザギトワこそ出場していないが、ロシアの国内選考はし烈を極めており、GPファイナルで表彰台を独占した16歳のコストルナヤ、15歳のシェルバコワ、トルソワの“3新星”が勢いそのままにSP1~3位を独占。20歳の元世界女王も存在感をみせたいところだったが、叶わなかった。