高木美帆、笑顔で総合首位発進 1000メートル国内最高0秒71更新
「スピードスケート・全日本選手権」(28日、エムウエーブ)
短距離2種目の総合成績で争う「スプリント部門」が行われ、女子は高木美帆(25)=日体大助手=が74・805点で総合首位発進した。1000メートルは1分13秒73の国内最高で1位、500メートルは3位だった。500メートル1位の郷亜里砂(イヨテツク)が総合2位につけた。男子は500メートル4位、1000メートル2位の松井大和(日大)が69・435点で総合トップ。年明けの国際大会の距離別代表選考レースも実施され、2人で争った女子500メートルは小平奈緒(33)=相沢病院=が37秒55で1位だった。
女子1000メートルの15組目、掲示板に光ったのは1分13秒73の快記録だった。スピード全開の高木美は自身の国内最高を0秒71縮め「よし、って感じ」。場内がどよめく中、普段は喜びが控えめな25歳の表情が緩み、満面の笑みがこぼれる会心の滑りだった。
昨季は主要国際大会でのタイトルを逃し、今季は来年2月の世界距離別選手権に集中する。「目標は世界の選手に勝つこと。あくまで過程の一つ」とさらり。最終日にもう一段ギアを上げ、年内を締めくくる。