明大 東海大に29-10 ロック片倉シンビンで絶体絶命も…7人スクラム前へ

 「ラグビー大学選手権・準決勝、明大29-10東海大」(2日、秩父宮ラグビー場)

 準決勝2試合が行われ、明大(関東対抗戦1位)と早大(同2位)が決勝に進出した。明大は東海大(関東リーグ戦1位)を29-10で下し、早大は自慢のBK陣の活躍などで天理大(関西1位)から8トライを奪い52-14で大勝した。決勝(11日、国立競技場)での早明対決は23季ぶり。明大は2連覇、6季ぶり決勝進出の早大は11季ぶり日本一を目指す。今季の対抗戦(昨年12月1日、秩父宮)では明大が36-7で早大に圧勝している。

 絶体絶命のピンチを耐え抜いた。明大は24-10で迎えた後半22分、自陣ゴール目前でロック片倉(3年)が危険なプレーによりシンビン(一時退場)。あえて1人少ない7人で臨んだスクラムは、一度は反則をとられたが、再スクラムで逆に相手の反則を誘い窮地を脱出した。

 フッカー武井主将(4年)は「全員がしっかり止めようという意思だった」。田中監督は「正直トライをとられて仕方ないと思った。次のキックオフからの準備をした」。監督の思惑を選手が越えて、守り抜いた。

 祈るような気持ちで見つめたのは一時退場していた片倉だ。「一番つらい時間帯で反則。負けたら僕のせいだと思っていた」とほっとする。「感謝しかない。FWのみんなに何かおごってもいいかな」と苦笑いだ。

 連覇へあと1つ。今季は対抗戦7戦全勝、大学選手権も2勝。無敗で迎える初めての国立。武井主将は「新国立で早稲田と対決する。うれしい対戦になった。10日間成長して臨みたい」と新春の空に誓った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス