国学院大、過去最高3位 アンカー・殿地5位から逆転!土方主将涙

 「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~東京・大手町)

 国学院大が過去最高位となる3位に入った。

 赤紫のタスキが、新たな歴史を切り開くゴールテープを切った。主将の土方英和(4年)、エース浦野雄平(4年)の2枚看板など主力を投入した往路で2位だった国学院大。復路は苦戦必至かと思われたが、粘りの走りで食らいつき、アンカーの殿地琢朗(2年)が5位から逆転し、昨年の7位を上回る過去最高の3位。涙を流しながら殿地を出迎えた土方主将は「正直厳しいかと思っていた。殿地がスパートして抜け出したところで涙が…。全員でつかみ取った3位」と、声を震わせた。

 昨年大会のゴール後の報告会で、3年時から主将を務めていた土方は「来年は往路優勝と総合3位以内を狙います!」と宣言した。往路優勝こそ果たせなかったが、2、3年生を中心とした復路組が奮闘し、夢を叶(かな)えてくれた。厳しい声を掛け続けてきた後輩たちの奮起に「今後を託せる」と、目を細めた。

 出雲駅伝で初タイトルを獲得するなど、強豪校の仲間入りへ、大きなステップアップとなったシーズン。涙を拭った主将は「土台はしっかりと作れたかな」と、笑顔で箱根路に別れを告げた。

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