石浦が宝香鵬と殴り合い 白熱稽古中に…最後は白鵬が割って入る 親方は協会に報告
「大相撲初場所」(12日初日、両国国技館)
幕内石浦(29)=宮城野=が4日、都内の部屋で同部屋の幕下宝香鵬(30)と相撲を取る稽古を行った際、熱くなり横綱白鵬の目の前で殴り合いとなった。土俵外で“ダメ押し”を食らい思わず蹴りが出ると双方、にらみ合い。その後も収まらずにパンチの応酬に発展し最後は白鵬が割って入り“レフェリーストップ”した。
稽古自体は熱のこもった真剣勝負で同学年ゆえ、負けん気に火が付いたもよう。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は稽古後、両者に対し注意。「お互いがきつく反省して心得ないと。回りで見てる子らにも影響を与える」と兄弟子として模範になるべき2人の“ケンカ”を重く捉えた。石浦は「冷静に稽古しないと」と猛省した。
「暴力は暴力」と師匠が日本相撲協会に報告。協会からは「稽古場のことだから」と言われ処分には相当しない。とはいえ、昨年も角界は元十両貴ノ富士の暴力事件などに揺れ、昨年末、協会は暴力再発防止強化策をまとめたばかり。稽古場とはいえ、新年早々、あきれるほかない。