桐蔭学園 単独初Vに王手 “因縁”の東福岡圧倒!!

 「全国高校ラグビー・準決勝、桐蔭学園34-7東福岡」(5日、花園ラグビー場)

 準決勝2試合が行われ、前回大会準優勝の桐蔭学園(神奈川)は、東福岡(福岡)を34-7で圧倒。東福岡と両校優勝だった第90回大会以来9大会ぶり2度目、単独では初の頂点を目指して、2大会連続7度目の決勝の舞台に臨む。初優勝を目指す御所実(奈良)は26-7で常翔学園(大阪第2)を下し、5大会ぶり4度目の決勝進出を決めた。決勝での両校の対決は初。決勝戦は7日午後2時から行われる。

 悲願達成の舞台は整った。桐蔭学園が“因縁の相手”に圧倒。89回大会に決勝で敗れ、90回大会では優勝を分け合った東福岡に27点差をつけて快勝し、2年連続7度目の決勝進出。初の花園単独優勝と、選抜&7人制に続く今季高校3冠へ王手をかけた。

 攻守で相手を寄せ付けなかった。WTB飯塚稜介(3年)が敵陣10メートル左中間付近でインターセプトし、その勢いのまま先制トライ。前回大会ベンチ外の苦労人は「とっさに反応しました」。後半も得点を重ねて計34点。守備でも許したのは1トライのみと圧倒した。

 仲間同士で厳しくミスを指摘し合い成長した証しだ。試合ごとに相手校の特徴と対策をミーティングで意見交換。4日も練習前と夕食前に各2時間。この日朝も1時間のミーティングで、東福岡の強みや守備を確認した。

 5大会連続8強以上ながら、頂点に届かない現状を打開するための新たな試みも実を結んだ。藤原秀之監督(51)は「安定した記録は衰退と同じ」と破壊と創造を実行。昨年5月に明大、12月に帝京大、花園入り前には東海大と“出稽古”した。合同練習や練習試合を通じて「実力が上がってきた」と実感する。

 決勝の御所実戦へSO伊藤大祐主将(3年)は「全てをかけたい」。OBの日本代表WTB松島幸太朗(サントリー)を擁しても成し得なかった単独Vと3冠は目の前だ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス