東京五輪で“みうみま”復活も…卓球女子監督「実績ある」複数オーダー準備
日本卓球協会は6日、都内で記者会見を行い、東京五輪代表男女各3人を発表した。女子は、世界ランク上位2名の伊藤美誠(19)=スターツ=、石川佳純(26)=全農=に加えて、団体戦要員として平野美宇(19)=日本生命=が初選出。平野が選ばれたことで、東京五輪で伊藤との“みうみま”ペアが復活する可能性も出てきた。
五輪団体戦のルールは、第1試合でダブルスを行った後、シングルス4試合を行い、先に3勝したチームの勝ちになる。そのため、日本女子の現エースである伊藤がシングルスで2試合起用され、石川、平野の2人でダブルスを組むオーダーが基本線となりそうだ。
リオ五輪では石川をエース起用し、福原愛と伊藤のペアを基本オーダーとした日本女子だが、今回の3人はいずれもシングルスプレーヤーとして実績があるだけでなく、互いにダブルスでも国際舞台で組んだことがあるため、相手に合わせて変幻自在にオーダーを組むことも可能。馬場監督は「理想は伊藤がシングルスでエース2点使いですけど、対戦相手によっては変えた方がいいのではないか。3選手が(五輪本番で)どんなコンディションになるか分からないので、いろいろなバリエーションを考えておく必要はある」と複数オーダーを用意するプランを明かした。
ともに13歳だった14年のワールドツアーで史上最年少制覇を達成したことで脚光を浴びた、平野、伊藤による名ペア“みうみま”が大舞台で復活する可能性もある。2人は17年全日本選手権を最後に組んでいないが、馬場監督は「石川をエースとして使っても、伊藤、平野のダブルスも実績を残している。(最大)3つのペアリングが考えられるので、3つの中から対戦相手により変えていこうと考えている」と青写真を描いた。
平野は16年リオデジャネイロ五輪では補欠で悔しさを味わったが、念願の五輪切符を手にし「金メダルを目指し、石川選手、伊藤選手と共に力を合わせて、チームに貢献できるように精一杯頑張ります」とコメントを発表。女子代表の馬場美香監督は「打倒中国を目指している中で、ダブルスでもシングルスでも活躍できると考えると、平野選手が最適だと考えました」と選考理由を説明した。