堀米雄斗、スケボー持参で初詣「自分にとってチャンス」金メダル期待の東京五輪へ必勝祈願
東京五輪で新種目として実施されるスケートボード・ストリート男子の金メダル候補、堀米雄斗(21)=XFLAG=が9日、地元である東京都江東区の香取神社で初詣を行い、報道陣の取材に応じた。昨年は世界最高峰の賞金大会Xゲームを初制覇、世界選手権でも準優勝と飛躍を遂げたが、2020年夏は五輪という未知のビッグイベントを控えているだけに「今年は大きな年。自分にとってもチャンスなので頑張りたい」と気持ちを新たにした。
合格祈願などでは“滑らない”方がいいが、堀米は“滑る”ことが生業(なりわい)。「五輪は出たことがないので想像できないが、(大会には)スケーター以外の人もいるので、いい滑りをしてスケートを広げたい」。この日はスケートボードを抱えながら参道を歩き、かつてレスリング女子五輪3連覇の吉田沙保里、アテネ五輪柔道男子90キロ級銀メダルの泉浩、元プロ野球投手の荒木大輔、競泳女子の池江璃花子らが訪れたこともあるスポーツの神様に必勝を祈願した。
五輪予選対象大会での成績からなるランキングでは現在日本勢トップの2位につけており、出場権獲得に向けてリードしている。ただ、5月末までは対象大会が続くだけに「1つずつ成績を出して、まずは五輪に出られるように頑張りたい」と堅実に目標を掲げた。
普段は米ロサンゼルスが拠点で、コンテストに出場するため世界を転戦し多忙を極めているが、年末年始は帰国。山形への家族旅行でスノーボードを楽しみ、英気を養ったという。7日には21歳の誕生日を迎えて心機一転。「常に新しい挑戦をしたい。目標は自分の壁を毎回越えること」。難度の高いオリジナルトリックを磨き続けるというテーマを貫徹する。