大坂なおみ8強入り!世界14位ケニンに逆転勝ち 「優しい」豪州のファンに感謝
「女子テニス・ブリスベン国際」(9日、ブリスベン)
シングルス2回戦で世界ランキング4位の第3シード、大坂なおみ(22)=日清食品=が世界14位のソフィア・ケニン(米国)を6-7、6-3、6-1で下し、8強入りした。大坂は第1セットこそフォアハンドのミスが目立ったが、第2セットから立て直し、逆転した。ブリスベン国際はツアー開幕戦の一つ。大坂が2連覇を狙う四大大会第1戦、全豪オープン(20日開幕・メルボルン)に向けたステップとなる。
実績で上回る22歳の大坂が格上の底力を見せつけた。徐々に調子を上げて「とても頭がいい選手で、ドロップショットを多用してくる」と警戒した21歳のケニンに逆転勝ち。「オーストラリアのファンはいつも優しい」と、後押ししてくれた観客に感謝した。
第1セットのタイブレークでフォアのミスが出たが、第2セットはバックハンドを軸にした強打で押した。強引なショットで相手に傾いていた流れを引き寄せ、第3セットは安定感が戻った。マッチポイントは18本目のサービスエースで決着をつけた。
日本生まれの大坂とロシア出身のケニンは幼少期に米国に渡り、米フロリダ州南部の近い地域で育った共通点がある。テニスに人生を懸けた境遇が似た同世代の2人。昨年8月の対戦では途中棄権で敗れた大坂が雪辱し、8強の座を手にした。