大坂、決勝進出ならず 判断ミス悔やむ
「女子テニス・ブリスベン国際」(11日、ブリスベン)
シングルス準決勝で世界ランキング4位の第3シード、大坂なおみ(22)=日清食品=が昨年覇者で第2シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)に7-6、6-7、2-6で敗れ、決勝進出はならなかった。12日の決勝でKa・プリスコバと第8シードのマディソン・キーズ(米国)が顔を合わせる。大坂は次戦となる四大大会第1戦の全豪オープン(20日開幕・メルボルン)で2連覇を目指す。
ネットの上ぎりぎりをボールが飛び交うスピーディーなラリーで、互いになかなかサービスゲームを譲らない白熱した攻防だったが、力尽きたのは大坂だった。2時間48分の激闘でKa・プリスコバに屈し「(1度あった)マッチポイントで戦い方にミスがあった。落ち着いてプレーできなかった」。勝負どころでの判断ミスを悔やんだ。
第2セットの第11ゲームでブレークに成功し、次のサービスゲームで迎えたマッチポイントの好機。ここまで強気だったプレーが勝ちを意識したのか消極的になり、ショットがネットにかかった。「(ラリーの)ペースを変えた方がいいと思ったが、もっと強く打つべきだった」。もつれ込んだタイブレークは相手の強烈なリターンを浴びて落とし、流れを手放した。
気落ちした最終セットは第1ゲームで緊張の糸が切れたようなミスショットを続けてブレークを許すと立て直せなかったが、今季開幕戦からハイレベルなプレーを披露してベスト4。2連覇を狙う全豪オープンへまずまずのステップを踏んだ。昨季最終戦で痛めた右肩の不安も払拭(ふっしょく)し「あと1週間でもっと状態を上げて臨みたい」と20日開幕の本番を意識した。