パナソニック福岡、世界魅せた快足披露!3人ぶち抜き「自分らしい」
「ラグビー・トップリーグ、東芝26-19サントリー」(12日、秩父宮ラグビー場)
ラグビーのW杯日本大会後で初のシーズンとなる国内最高峰のトップリーグ(TL)が各地で開幕した。W杯で活躍した選手が所属チームに分かれてプレーし、パナソニックはWTB福岡堅樹(27)の2トライなどでクボタに34-11で快勝。この日は8試合で昨季開幕戦の約4割増となる合計11万6737人が詰め掛けた。
新たなる目標へ福岡が最高のスタートを切った。前半17分にインゴール手前でパスを受けて今季初トライを挙げると、同21分にはW杯で世界に知らしめた快足を見せつけた。ハーフウエーライン手前でパスを受け、2人を振り切る。さらに、待ち構えた相手FBファンデンヒーファーもかわす。3人抜き、約50メートルの爆走トライに「自分らしいトライっていうのも1つとれたかなと思います」と充実感をにじませた。
日本を熱狂させたW杯後の新シーズン、幕開けから1万7722人の歓声を浴びた。「これだけ、しかも熊谷でこんなに来てくれるって、今までなかったことなので本当に感謝です」。昨季のトップリーグの1試合平均観衆は5153人(同リーグ発表)だった。格段に注目度が高まったことを実感した。
7人制での東京五輪挑戦を表明している福岡は、当初はW杯直後に移行することも選択肢としてはあった。しかし、「まったく貢献せずに次に行ってしまうのが自分の中でなんとも言い切れない」と、15人制での開幕出場を決断。願い通りの2トライで「こっちに出てよかったかな、という感じです」としみじみと語った。
五輪後は来季までパナソニックに所属する予定。7人制に合流する時期は「はっきりとは言えないです」としたが、「いつ向こうに合流することになるか分からないので、本当に一試合一試合は大事にしていきたいと思って臨んでいます」と思いを述べた。選んだ道を全速力で駆け抜ける。